「ん、んんんっ……」 しまった。顔をがっちりくっつけたから、おれの顔にも精液がべっとりついてしまった。 そういや拭いてやるのを忘れていた。折角、カイトの意識がある上での初ちゅうなのに、ムードも何もあったもんじゃないな。 「ごめん、カイト……」 パジャマの袖で、ごしごしと顔を擦ってやる。 「なな、なん……っ」 「さっきお前の顔に、顔射しちまって」 「が、顔……ッ」 カイト、言葉が最後まで言えてない。そうだよな。ショックだよな。寝ている間に顔にかけらたりしたら……。 「ごめんな……」 「い、いえ。え、でも、あの……」 「今度は起きている時にかけるから」 「意味が判りかねますっ!」 カイトのパジャマのボタンを外して、平たい胸にそっと手を滑らす。胸がないのは幼女と同じだな、なんて考えて、妙な興奮をした。 これは幼女の乳じゃない。男の乳なのにちゃんと興奮する。 ぽつりと立った小さな赤い粒が、いやらしくおれを誘っている。乳房がない分、やたら卑猥に色付いて目立つ……。 「やらしい、カイトのここ」 「えっ、ぎゃっ……! 吸わないでください!」 色気のない悲鳴だ。身体はほんの少し撫でただけで、こんなに乳首を尖らせるくらい敏感なのに。 舌に当たる硬い感触に、おれのペニスも興奮で硬くなっていく。下手をするとまたイきそうだ。さっきイッていたから、少しはもつだろうか。 でもカイトの穴に挿れるまでは保たないだろうな。 何度も何度も、擦るようにしつこく舐めると、カイトがくぐもったような喘ぎを漏らした。おれも漏れた。 ああ……カイトのズボンを汚してしまった。 「っ……!?」 「悪い、カイトがあまりに可愛くて……」 「あ、あのー、何でこんなことになってるんでしたっけ……」 「おれがお前を好きだから」 「でも俺は、好きだって言ってないんですけど」 「言ったじゃないか」 「で、でもあれは……」 「カイトはおれが嫌いか?」 「いえ、好きですけど、だから……でも、そういう好きじゃなくって、俺は幼女しかダメなんです。男の人にこんな風に押し倒されるなんて。おれ、男性型なのに……」 「もうそんなの関係ないくらいお前が好きなんだ。挿れたい。カイト。今出たばっかだけど、おれの、お前の乳首舐めてるだけでもうこんな……」 「い、挿れるって……っ! やっ、嫌、嫌です、マスタァ!」 カイトがじたじたと暴れる。そんなに暴れられると、その刺激でまたイッてしまう。大人しくしていて欲しい。 「暴れるな、カイト。優しくするから」 「優しくとかそういう問題じゃないです!」 「気持ちよくするから」 「だから、そういう……。ん、んんっ……」 どこもかしこも、凄く感じやすい身体。嫌がってるなんて思えない。嫌がってるのは口だけ、そんな気すらしてくる。 「きちんと拒まないと、おれ、本当にやっちゃうぞ」 「マ……マスター……」 腕を押さえつけて、口唇を寄せる。さっきみたいに軽いキスじゃなくて、今度は深いキスを誘った。 舌を絡め、歯茎をなぞり上顎の裏をくすぐる。喉の奥まで舌を差し込むと、くちゅりとやらしい音がした。 「ん……う」 カイトは押さえつけた手を、動かさない。ただ、おれのキスを受け入れている。 いいのかな。このまま。これはオーケーだと思っていい、筈。 「ごめん、ホントもう限界……抱く」 「っ……ま、マスター」 口唇で首筋を辿って、もう一度乳首を吸い上げる。もう片方の粒も手できゅっと扱いてやると、カイトの腰が焦れるように揺れた。 ……たまらん。 ズボンをパンツごとずりおろして、緩く勃ちあがったそれにおれのモノを擦りつけた。 「あ、んっ……。や、やぁ」 「嫌じゃないだろ。お前のここ、もうこんなにぐちゃぐちゃだ」 「そ、それは貴方のじゃないですか?」 「……すまん、お前が可愛すぎて、すでに三回イッてしまった」 「回数まで正直に言わなくても……俺一回かと思ってました」 「で、でもお前のだって、凄いんじゃないのか? ほら、ローションみたいにどろどろで擦りやすい」 「あっ、や……そんな風に擦っちゃ……」 びくびくとカイトが震える。流石におれの精液まみれのこれを舐める気にはなれないが、カイトのだったら舐めることもできると思う。 「な、なあ。挿れていいか」 おれは返事を聞く前に、指を二本揃えて奥へ差し入れた。これだけ濡れていたら痛くはないだろう。 「ひっ……」 ぬるり、と一気に指の付け根まで飲み込むと同時、カイトがイッた。今度はおれの顔にかかったそれを、舌でぺろりと舐め取る。 「これがカイトの味か……」 「な、何舐めてるんですかっ」 「ん。今度はカイトがおれに顔射したな」 「……う、うう……」 「指挿れただけでイクなんてやらしいな。初めてでコレだなんて、相当淫乱なんじゃないか?」 カイトがかぁぁっと頬を染めて、顔を背ける。なんだ、その純情な反応。超萌える。 「もう知りません、マスターなんて……」 「気持ちよくしてやるから、そんなにいじけるなよ」 挿入した指を中で折り曲げて、イイところを探す。早くカイトのここを慣らして挿れないと、おれの身体がもたない。体力的な意味でも。 「あ、あ、ああっ……。いや、やです、そこっ」 「ここ?」 「ん、んんんっ……ふ」 前を擦りながら、中の粘膜を指で擦り上げる。熱くて、指がとけそうだ。 「や、そんなに激しくしたら、ま、またイッちゃいます……」 「いいよ。何度でもイケよ。おれも凄いイッてるから……」 「マスターはイキすぎです。マスターほどイッたら俺ショートしちゃいます」 「急に冷静になるなよ。萎えるだろ」 「……全然、ギンギンですけど」 カイトが自分の指をぺろりと舐めてから、おれのそれに触れた。 か、カイトが……おれのにさわっ……。 「ダメだ、そんな激しく触られたらイクから!」 「……そっと触れただけなんですけど」 「お、おれ、カイトの中でイキたい……! 流石にそろそろ出なくなる!」 「あっ……」 おれはカイトの足を、思い切り左右に押し広げて熱をあてがった。そんなに大きくはないおれのペニスが、カイトの中に埋まっていく。 凄い、熱い……。カイトの中、こんな、感じなんだ……。 「ん、ああ、あっ……」 「うっ……」 やば。全部埋める前に、出た。 「ご、ごめん。今度はもたせるから……」 萎えたそれをそのままに、カイトの乳首を弄る。 「だから、イイ声出せ。おれが勃つように」 「あ、あっ……。んっ……マスタ、ァ……」 声だけじゃなかった。瞳がとろけるように、おれを呼ぶ。うるうるして、表情全部、身体全部でおれを誘っているような。 錯覚かもしれない。でも、それでもいい。カイトがおれを求めてる……。 あっという間に、おれのは再び硬くなった。 「好きだ。カイト……大好き。大好きだ。愛してる。幼女より、何より大好きだ!」 カイトは言葉こそ返してくれなかったけど、おれの背に縋り付くように腰を動かした。 快感を受け入れて貰えたことで、抜き差しがスムーズになる。何度もイッたせいで大きな水音が鼓膜を灼いた。 「すげ。エロイ……。カイト……」 「あ、あ、あっ……あ」 断続的な喘ぎを飲み込ませるように、キスをする。頑張れ、耐えろ、おれの愚息。せめてカイトがイクまでは。 多分おれにとって幸運だったのは、カイトも感じやすくて、比較的イキやすかったことだろう……。 カイトがおれの腹に、どくりと精液をぶちまける。同時にきゅうっと奥がしまって、おれもイッた。 ちゃんと出てるといい。カイトの中に注ぎ込みたかった。おれので奥まで、ひたひたにしてやりたい。 「ん……う。は、はぁ……」 肩で息をしていたカイトが、うっすらと瞳をひらく。瞬きをすると涙が目の端をつたった。 ぼんやりとした焦点の合わない瞳に煽られて、目元にちゅっと口付ける。 流石にもう打ち止めなおれのそれをカイトの中から引き抜くと、中で出した精液がとろりとこぼれ落ちた。
良かった。ちゃんと種付けはできたようだ。 |